腸内フローラとプロバイオティクス研究の新展開をご存知でしょうか?
この研究の新展開についてまとめてみました。
こちらは読まれましたか?⇒腸内フローラ10の真実~NHK本
腸内フローラとプロバイオティクス研究の新展開とは?
腸内フローラとプロバイオティクス研究の新展開とは何のことでしょうか?
その内容のポイントなどを解説してまいります。
腸内フローラとプロバイオティクス研究の新展開について
腸内フローラとプロバイオティクス研究の新展開とは、 東京大学大学院農学生命科学研究科の伊藤喜久治教授が出版されている本のようです。
1971年帯広畜産大学畜産学部獣医学科卒業。1973年東京大学大学院農学系研究科獣医学専攻課程修士修了。1975年理化学研究所研究員補。1980年同研究所研究員、博士号取得(東京大学)。1989年東京大学農学部助教授。1996年東京大学大学院農学生命科学研究科助教授。2006年東京大学大学院農学生命科学研究科准教授。2010年東京大学大学院農学生命科学研究科教授。2012年東京大学大学院定年退職。専攻は獣医公衆衛生学、腸内細菌学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) Amazon著者プロフィールより
他にも「腸内フローラと消化管バリアシステム ?腸内フローラシンポジウム」は、ヤクルト・バイオサイエンス研究財団との共著として「腸内フローラとクロストーク (腸内フローラシンポジウム)」
2007年には「プロバイオティクスとバイオジェニクス―科学的根拠と今後の開発展望」など、腸内フローラの研究に関する本を出版されておられます。
大型本であり医学専門書ということもあるので、一般的には専門用語なども含め難しく感じるかもしれませんね。
プロバイオティクスとは?
その“プロバイオティクス”とは、腸内フローラのバランスを改善し、カラダによい作用をもたらす生きた微生物のことです。 その代表的なものに乳酸菌やビフィズス菌があります。
プロバイオティクスの詳しい解説はこちら
⇒ヤクルトの製品は腸内フローラにいいのか?
プロバイオティクスの可能性
プロバイオティクスの可能性として、「アレルギー疾患予防への新展開」が腸内細菌学雑誌でも取り上げられています。
プロバイオティクスの代表的な食品はヨーグルトです。
ということもあり、ヤクルトの他にも明治でも研究は続けられています。
プロバイオティクスの研究で認識されている効果の1部を抜粋してみましょう。
- ●カルシウムと乳酸が結合することで、カルシウムの吸収率が良くなります。
- ●タンパク質からは、乳酸発酵により牛乳の約4倍の必須アミノ酸ができて肝臓の疲労をとり、強くします。
- ●豊富に含まれているビタミンA、B2は胃の粘膜の抵抗力を高め、修復する働きをします。
- ●ビタミンA、B1、B2、パントテン酸、ビオチン、コリンなどが含まれ、疲労回復や肌に潤いを与えます。
- ●バランスの良い栄養分と優れた消化吸収で、乳幼児や病気の人、お年寄りなどの栄養補給に最適です。
- ●血液中のコレステロール値を下げる働きをします。
- ●ラクトトリプチドなどが含まれていたヨーグルトは、高血圧を積極的に予防します。
- ●乳酸菌の菌体自体が免疫力を高めます。
- ●食物繊維と同様の働きをする乳酸菌の菌体成分が、腸内フローラのバランスを改善し、血糖値の急上昇を抑え、糖尿病の予防、治療に効果があります。
- ●生きた乳酸菌自体が乳糖分解酵素を持ち、乳糖を分解するため、牛乳では腹痛や下痢を起こす体質の人も、ヨーグルトなら安全です。
このようなプロバイオティクスの効用は、じつは乳酸菌が死んでいても生きた菌と同様の効果があることも、最近の研究で明らかになっています。
プロバイオティクスと遺伝子組み換えについて
プロバイオティクスと遺伝子組み換えはきっても切り離せない関係があるといえるでしょう。
プロバイオティクスの実用化には誰もが納得できる遺伝子組換え体の安全性の議論も必須であるとの見方もでています。
これからは、食の発展とともに安全性も同時に含まれてくると思います。
プロバイオティクスの今後の研究に期待してまいりましょう。
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