イモビライザーとは?エンジン始動の効果と解除から合い鍵まで。通販販売店で購入する際の価格と使い方。
もし今この瞬間にあなたの車が盗まれていたとしたらどうしますか?
たとえ車両保険に入っていたとしても、おそらくかなりショッキングなのではないでしょうか。
そんな事にならないために。今回はイモビライザーに関連する情報について詳しく説明して参ります。
イモビライザーとは
イモビライザーとは何かご存じでしょうか?
一言で説明すると、盗難防止システムの総称です。
具体的には電子的なキーの照合システムを使い、専用のキー 以外ではエンジンの始動ができません。
これは画期的なシステムで、ヨーロッパではこのイモビが車についているかどうかで保険の値段が違う程です。
※日本でも割引制度を適用している保険会社が多数あります。
なぜならイモビライザーが、それほどセキュリティーが強固だとされてきたからです。
通常のイモビライザーが搭載していない車の場合、合い鍵を作って物理的に同じにしたカギを差し込んで回せばエンジンがかかってしまいます。
しかしこのイモビライザーはIDコードが電子的に照合しなければエンジンはスタートしないのです。
最近の車はイモビライザーは標準についている車が多くなってきました。
例えば、トヨタのプリウスにしてもスマートエントリー(スマートキー)でイモビライザーは標準装備としてついています。
※この場合は、イモビライザーのためパネルが点滅していることもありますので、点滅していても慌てないでイモビライザーでないか確認しましょう。
もしついていない場合は、後付できるのでご安心ください。
※最後にご紹介します。
続きまして、イモビライザーのセキュリティ解除はできるのか?
について説明してまいります。
イモビライザーのセキュリティの信頼度について
イモビライザーのセキュリティは通常よりも強固だと説明しました。
では本当に安心してもよいのでしょうか?
実は、今では解除する方法が出現してきました。
方法は至ってシンプルで、コンピュータを持ちこんで、”すげ替え”てしまう、という方法です。
つまりロックが解除できないので、丸ごとすげ替えるという方法が出てきました。
これによりイモビライザーのキーだからといっても、完全に安心できません。
しかも最近では、イモビカッターというイモビライザーを解除できる中国製の赤い装置が、何とオークションで売られているのです。
これにより、盗難防止装置にハッキングして、書き換えまで行えてしまうというので驚きました。
確かにイモビライザーは所詮トランスポンダと呼ばれる電子チップコンピュータの仕組みで作動しているので、解除方法も進化していくのは当たり前と言えば当たり前なのかもしれません。
キーを紛失した時には便利かもしれませんが、盗難に使われる可能性もあるです。
とはいえ、普通のキーよりは安全ですし、自動車保険も割引があるので、まだの場合は付けてみることをお勧めします。
それでは続きまして、イモビライザーがついているか気になる車種やメーカーについてまとめていきましょう。
イモビライザーの車種
イモビライザーの搭載している可能性の高い車種をご紹介します。
※付けたい人気車種含む・年式やグレードでも違いがあります。
- トヨタのプリウス
- ハイエース
- アルファード
- BMW
- MPV
- タント
- エスティマ
- クラウン
- ウィッシュ
- スズキのスイフト(全グレード標準装備)
- キューブ
- 日産ハイウェイスターがインテリジェントキーで標準装備
- ホンダのモビリオスパイク
- CR-Z
- ダイハツのコペン
- acデルコ
- 新型 キューブ
- マツダのRX-8
- VOXY
- ベンツ
ヨーロッパでは小型車でもイモビライザーを義務づけられているようです。
まだの方はこの機会に設置を考えてみてもいかもしれません。
この他にも、バイクに装着するイモビライザーもあります。
最後にイモビライザーの注意点を説明して締めくくります。
イモビライザーの注意点とは
イモビライザーはイモビカッターが出現してきたことでカンペキでは無くなりました。
特にベンツやBMW・ランドクルーザーの高級車を狙った盗難が多発しているようです。
しかも気をつけなければならないことは、イモビライザーを設置していたことにより、保険が割り引かれることは先ほど書いた通りですが、そのために、保険金支払いを拒絶される事例が多発しているようなのです。
つまり「盗まれるはずがない」と保険会社が、ごね始めた裁判が過去にありました。
【イモビライザーに関する裁判】
一部の損害保険会社では、この装備車を対象とした保険料の割引サービスも行っているが、一方で実際に車両が盗まれた場合に保険金支払いを拒絶される事例が多発している。この場合、保険金支払いを受けるには契約者が自ら訴訟を提起しなければならず、長い時間と労力を要する。リーディングケースとなった2005年12月13日大阪地裁判決の事案[1]によれば、被告損保ジャパンは「イモビライザーは解除不能であるから盗難は不可能なはずである」と加入者による保険金詐欺を匂わせた主張を続けたため、盗難から一審の支払い命令判決を得るまでに1年9か月を要している。TBS「ニュース23」2006年1月9日放送分では、この問題を特集した際に、イモビライザー破りの手口が業者により明かされており、結局はイモビライザー以外の自己防衛も必要だという事が語られている。
NHKでは『追跡!A to Z(NHK)「日本発盗難車転売ルート」』というタイトルで放映されました。
なので、イモビライザーの割引で車両保険に加入する際には、よく調べて入るようにしてください。
そして高級車をお持ちの方はイモビライザーがついているからと安心せずに、目の届く範囲に駐車しておくくらいの用心が必要だといえるでしょう。
—参考サイトURL–
■イモビライザーとは~wikiより
■イモビライザーがあってもクルマは盗める…裁判所が判断
■イモビライザー通販販売