前回は、季節がら、子どもの花粉症のお話をさせて頂きました。
子どもの花粉症も一種のアレルギーになりますが子どもを悩ますアレルギーは、花粉症のみならず、多種多様です。
今回は、近年、子どもの患者も増加してきている「子どものアレルギー」について、そして、子どものアレルギーの子育て悩み解決方法についてお伝えいたします。
アレルギーとは?
アレルギーとは、ある特定の物質に対して過剰なアレルギー(免疫)反応を起こし、体に病的反応が出ることです。
アレルギーは、遺伝性が高い傾向があるとされていますが必ず遺伝するというわけではありません。
また、子どものアレルギーは、パパ、ママがアレルギーを持っていなくても、おじいちゃん、おばあちゃんから遺伝する隔世遺伝もあるようです。
このようにアレルギーは、遺伝と密接な関係があるため、アレルギー持ちのパパ、ママは、子どもが何らかのアレルギーを持っていないか注意が必要になるでしょう。
アレルギーの種類について
アレルギーの種類についてご説明します。
【過敏症】
症状は、頭痛やめまい、吐き気などです。
■化学物質過敏症
微量の化学物質や薬物への暴露によってアレルギー反応が出ます。
■化学物質以外の過敏症
化学物質を含まない物でもアレルギー反応を起こすことがあります。
特に匂いの強いものに対して反応するようです。
■電磁波過敏症
電子機器が増えたことによる現代病とも言えます。
パソコンや電化製品、または高圧送電線などから発せられる電磁波が原因でアレルギー反応を引き起こすそうです。
【免疫型1】
症状は、鼻水、くしゃみや重症になるとアナフィラキシーショックになるものもあります。
■花粉症
スギ、ヒノキ、白樺などの花粉を吸入してアレルギー反応が出ます。
■ダニアレルギー、ホコリアレルギー
ダニやホコリを吸入して引き起こされるアレルギーです。
■食品アレルギー
アレルゲンの食品を摂取したことでアレルギー反応が出ます。
子どもには、3大アレルゲンと呼ばれる大豆、卵、牛乳が要注意です。
■ペットアレルギー
ペット(動物)の皮膚の破片や体毛などを吸入や触ることによって引き起こされるアレルギーです。
【免疫型2】
症状は、皮膚に炎症などが顕著に表れます。
■アトピー
原因が明確に解明されていませんが、大人は環境やストレス、子どもは、おおかた食事が関係しているのではないかとされています。
■金属アレルギー
身に付けるアクセサリーが原因でアレルギーを引き起こします。
■ゴムアレルギー
天然ゴム製品に接触することでアレルギー反応が出るそうです。
【その他】
症状は、大抵、皮膚に発疹やかゆみ、あかみなどが表れます。
■寒冷アレルギー
体温よりも低い温度の物や大気を触ることでアレルギーを引き起こします。
■日光アレルギー
日光から発せられる紫外線にあたることでアレルギーを発症するようです。
■温熱アレルギー
体温上昇または部分的な体温上昇によりアレルギーを引き起こします。
■コリン性蕁麻疹
入浴や運動などの発汗作用でアレルギー反応が出ます。
子どものアレルギーの子育て悩み解決方法
95、子どもにアレルギー検査を受けさせましょう。
子どもがアレルギーに対して疑わしいことがありましたら早いうちに専門のアレルギー科に連れていって、アレルギー体質かどうかの血液検査やアレルギーの原因となるアレルゲンの特定ができる皮膚テストなどを受けさせるのも良いです。
96、事前にアレルギー対策を打ちましょう。
乳幼児期にアトピー性皮膚炎や食物アレルギーになった子どもは、その後青年期や大人になっても何かしらのアレルギーになる可能性があります。
乳幼児期にアレルギーになった場合は、喘息になる危険を視野に入れ、家のホコリ、ダニ対策を事前に打ちましょう。
子どもアレルギーに関する参考サイト
・アレルギーとは?
https://www.erca.go.jp/asthma2/feature/allergy/allergy.html